魔法少女育成計画episodesΔ感想

 episodesΔと「特別企画・episodesΔ短編著者解説ツイート」の感想を併せてメモ。Δを購入した際の値段が一部で777円だったのはもしかして7周年に合わせたから微調整したのかと思ったけど、多分偶然だと思う。そんなことあるんだ。

 

魔法少女暗殺計画

 スノーホワイト育成計画のアイテム再配分以降、音沙汰が無かった「透明になる外套」が久しぶりの再登場。元所持者のたま(購入したのはスイムスイム)と透明外套の最後が同じ薙刀による一撃なのは運命感じる。刀という点ではスイムスイムも然り。こうなると兎の足も再登場してほしい。

 刺客の一人である「A級焼女」の名前は美少女の応募時タイトル「B級少女」を思い出した。偶然かな。

 

魔法少女暗殺計画 p.247

 相手よりも強くあろうという目的のために毎日鍛錬を続け、人助けなど馬鹿らしいと背を向けて一顧だにせず、頭の先まで戦いに浸かる、という生き方が目に浮かぶ。強く、速く、厚く、柔らかく、しなやか、経験豊富で心も強い。

魔法少女暗殺計画 p.247

「そうだな、確かにその通り。いや失礼なことを」

「健一郎君と話す時もそんな感じなんですか?」

 華刃御前、武術に長けた格上なのがかっこいい。これだけ血生臭い実力者が恋する魔法少女な所に興味惹かれる。

 「健一郎君と話す時もそんな感じなんですか?」のスノーホワイトだからこそ出来る相手の心を乱す戦術はQUEENSの偃月刀が脳裏に浮かんだ。心抉る戦法と薙刀の振るい方は華刃御前との戦闘で学んだことを後に活かしているとも解釈できる。

 

魔法少女暗殺計画 p.243

 心の中の姫河小雪が、怖い、怖い、と啜り泣く。リップルより遅い、リップルより弱い、リップルより怖くない、と叱咤し、スノーホワイトは動いた。

魔法少女暗殺計画 p.247

 力も技も経験も足りていない。ピティ・フレデリカと戦った時にも同じことを感じた。あの時はリップルがいた。今はリップルもいない。スノーホワイト一人だけだ。怖い。恐ろしい。逃げ出してしまいたい。でも逃げることはできない。なにもせず泣いているだけのスノーホワイトはもういない。いなくなった。奥歯を噛み締める。もう、後悔はしない。

 敵ラッシュ、スノーホワイトの心情、最後のスノリプと諸々含めて良い短編でした。

 

マジカルショッピング

<月刊魔法少女育成計画 ツイート>

【episodesΔ短編著者解説】
☆マジカルショッピング(2/2)
のっこちゃんとは仲良くしてあげてください。ボスキャラとして扱われなかったクラムベリーは優しく慰めてあげてください。

 説得、作詞、負け犬、墓穴。そして「ボスキャラとして扱われなかったクラムベリー」とまた音楽家のネタが増えた。16人の魔法少女たちの「森のみんなー!」から継承され続けている音楽家非カリスマ描写。

 

魔法少女のいないお花見

<月刊魔法少女育成計画 ツイート>

【episodesΔ短編著者解説】
魔法少女のいないお花見(2/2)
ちなみにお酒さえ入ってしまえば木王さんと山本さんも仲良くなることができます。というか木王さんは誰が相手でも仲良くなることができます。宴会部長は伊達じゃないんです。 

 トットポップとプク様も加えて誰とでも仲良くなれる三銃士がついに揃った。亜柊雫さんとも仲良くなれる……のかは分からないけど、ルーラとヴェスの姫王子組み合わせお姫様と王子様できっと綺麗だから良いと思う。

 

トリック・オア・マジカルガール

<月刊魔法少女育成計画 ツイート>

【episodesΔ短編著者解説】
☆トリック・オア・マジカルガール(2/2)
ハロウィンの時に騒動を起こした人の二割は魔法少女であるという調査結果も出ております。一割は天使で一割がホムンクルス、五割が悪魔だそうです。残り一割は不明とのことですが、上手く逃げた魔法少女ではないかと睨んでいます。

 この「ホムンクルス」がシャッフリンを指しているとしたらハロウィンにわちゃわちゃするシャッフリンかわいい。他のホムンクルスでいえば、エイプリルフール短編次元のフランチェスカちゃんが斧!って言いながら斧向けてトリックオアトリートしてたら怖いけどやっぱりかわいい。

 

魔法少女育成計画ができるまで

魔法少女育成計画ができるまで p.80

 てか発想レベル上げ過ぎてるでしょ。これじゃ変なことやり出すわけだよ。あいつらなんてどうせろくなことできないからもっと下げていいや。

 発想レベルを自由に設定できるってことは発想レベル1のあまり賢くないお嬢がいたかもしれない。攻撃手段はビームではなく猛スピードで突進とかやっててほしい。

 

ペチカ、秋の味覚を想う

<月刊魔法少女育成計画 ツイート>

【episodesΔ短編著者解説】
☆ペチカ、秋の味覚を思う(1/3)
魔法少女の魔法は本人の精神や性格によって決まることが多いといわれていますが、料理に対する思い入れがありそうになく、料理に関するセンスも智樹以下に見えるペチカがなぜ料理系最高峰ともいえる魔法少女になってしまったのか? 

<月刊魔法少女育成計画 ツイート>

【episodesΔ短編著者解説】
☆ペチカ、秋の味覚を思う(2/3)
むしろ思い入れやセンスが無いからこそ土や泥から料理を作ってしまう魔法を手に入れたのかもしれません。料理漫画にあるようなトーナメントで優勝しコメントを求められても…

 魔法少女の魔法に関する貴重な言及。自分が覚えている範囲だとbd12話の「本能に根差しているからか強力な魔法を持っていることが多い」も類似言及。上記引用とナヴィの独白の二つに共通しているのは「多い」という言葉が使われている部分。あくまで傾向の話で、結局の所本人の性質以外にも運が絡むと。チェルシー魔法少女に必要な要素に運を挙げていたの結構真理なんだろうか。

 それと、建原智香さんの人間体デザインが見れてよかった。やっぱり人間体デザイン公開はいつだって嬉しい。

 

正月と亀

<月刊魔法少女育成計画 ツイート>

【episodesΔ短編著者解説】
☆正月と亀(1/2)
limited本編や短編「ゴーグルと亀」と比べてみるとテプセケメイの知性が徐々に上向いていることがわかると思います。マナや7753の影響もあることでしょう。あの二人が知的だろうかと疑問を抱かれる読者諸賢もおられることでしょうが…

<月刊魔法少女育成計画 ツイート>

【episodesΔ短編著者解説】
☆正月と亀(2/2)
…七谷小鳥さんはかつて文学少女気取りだったこともありまして、彼女の蔵書がメイに少なからぬ知識を与えているようです。そして一見文学少女に見えなくもないマナは体育会系リケジョです。

  文学少女気取り七谷小鳥さんと体育会系リケジョマナさん良い。メイが読んでいた芥川龍之介本は七谷さん由来だったとは。周りが魔法少女だらけだから一見非力に見えるマナさんも、「技術だけは妙に高く」と言われていた通り身体能力が高く体育会系なのは納得。

 

魔王塾主催地獄サバイバル

 挿絵の音楽家VS魔梨華好き。まさに綺麗な薔薇には棘がある。

 

パトリシア撃退作戦

<月刊魔法少女育成計画 ツイート>

【episodesΔ短編著者解説】
☆パトリシア撃退作戦(1/2)
シャドウゲールはけして愚かな魔法少女ではありません。少しだけ芸人体質な気味があるというだけです。そこを庚江お嬢様に気に入られているため… 

<月刊魔法少女育成計画 ツイート>

【episodesΔ短編著者解説】
☆パトリシア撃退作戦(2/2)
…人小路家には「護さんを正しく導かねば」と考える人がいなかった、というただそれだけのことなのです。生まれの不幸を呪うがいいというやつですね。強く生きて欲しい。

 お嬢の口調変化を面白がって放置するような方々なので護さんを正しく導かねばと考える人がいないのも頷ける。人小路家情報どんどん摂取したい。

 

マジカルボーイズエレジー

マジカルボーイズエレジー p.260

 マフラーにコートがトレードマークの「ヴェス・ウィンタープリズン」はB級映画趣味に付き合わせようととてもしつこい。

 鮫以降もモンスターフレンド関係が続いていてよかった。何かの間違いで亜柊雫さんと木王早苗さんが一緒に映画見に行く回見たい。

 

マジカルボーイズエレジー p.262

「くdsfIkj、fごめん今うちのバカ犬がじゃれついてきて」

 メアリへの復讐のため派閥を作ったルーラからしたらラ・ピュセルの主張に「!?」ってなるのも分かる。「一言意見してやるべき」程度のものだったからギリギリ思い止まったのかは分からないけどこの時ラ・ピュセル勧誘を一瞬視野に入れたかもしれない。ラ・ピュセルifルート。

 そうちゃん、アイスコーヒーで格好つけたり肌と肌の触れ合いで意識してたり男子中学生らしさが伝わるの愛おしくなる。あんなに周りに魅力的な魔法少女がいるのに高貴な騎士であろうとするの偉い。ステラ・ルルはF2P1話のすぴのん死体描写と殺害後なのに何食わぬ顔していた怖さが第一印象としてあったので「良い魔法少女」を殺めることに対して抵抗を覚える程度に人並みの感覚があるのが分かったのは良かった。それだけ本気で革命を成し遂げようとしていると。F2P続き読みたい。

 

 2019年秋に発売される新刊でスノーホワイトの物語は佳境へと向かうことが最後のページで告知され、暗殺計画と相俟って感情がスノーホワイト一色に染まってます。今年中に新刊が読める事実嬉しすぎる。スノーホワイトの物語がどうなっていくのか、新刊を読むため今後とも生きる。