「聖夜の魔法少女ども」の思い出

 久しぶりに読み返すと当時の感情が再び訪れたので一年越しに感想を書く。

f:id:magimemo:20181225184039j:plain

 クリスマスにプフゲルといえば、海苔せんべい先生が2016年のクリスマスイブに描いたプフゲルファンアートを思い出す。上の絵はそのFAのFA。

 

聖夜の魔法少女ども p.2 

 「本当に本当に無念でならないが、部門の方でパーティーを催さなければならなくてね。護とはクリスマスの一日別行動をとらなければならなくなってしまった。主催者が欠席しましたというわけにはいかないのだそうだ」

 バランスボールの上で尻を弾ませながら右手にソーサー、左手にカップを持つ庚江はふざげているようにも見えたが、表情は──庚江にしては──申し訳なさそうだった。

聖夜の魔法少女ども p.22

 「人事部門の方は」

 「そちらのパーティーは早々に切り上げて抜け出してきたよ。なにせ私は病弱で通っているからね。具合が悪いふりをすれば許される」

 バランスボールの上でポヨンポヨンしてる人小路庚江さんかわいい。

 人事部門のパーティーということは7753やアルマもいたかもしれず、そちらの方はどんな様子だったのか気になる。本来情報収集に長けている魔法持ちなのにお嬢の具合悪いふりに普通に騙されてそうなイメージ。

 

聖夜の魔法少女ども p.4 

 そう、護は喜んでいた。庚江はいなければ舞い踊っていた。踊るといえば体育の授業でこなした創作ダンスくらいのものだが、それでも踊っていただろう。

  お嬢様学校創作ダンスの詳細知りたい。かおたつゲームセンターとか宇宙美がカラオケ行けなくて拗ねた話とか、一文にさり気なく気になるエピソードが入れ込まれると想像の余地が広がって楽しい。 

 

聖夜の魔法少女ども p.6

 クランテイルは基本無口で表情のパターンも少なく、一見すると不愛想に見えなくもないが、尻尾や蹄などの各部は驚くほど饒舌に感情を示す。それを見ているだけで面白く、愛想が無くとも一緒にいて飽きることはない。

 restartのラストバトルで殺す寸前まで戦った二人がこの関係。クランテイルは「わかっている」と思っている護と、プフレとシャドウゲールは本当に仲がいいと思っている尾野さんの認識のずれ好き。中学生相手にお姉さんぶろうとしてた護かわいい。

 芝刈り機狂戦士状態ミナ・マッドガーデナー・エイカー、クリスマス仕様みっちゃん、頬お触りプロウド時間超越マジカロイド、キューティーヒーラー達と濃い面子が続きラーメン屋台パナースも登場して「魔王を討伐したいから(名前のみ)」「青い魔法少女は忙しい」「ラーメン双龍伝」「聖夜の魔法少女ども」「マリーとメリー」+α(bdで仄めかす描写)とデザイン未公開の魔法少女の中で断トツに出番が多いのに更に出番が増えて益々デザインいつか公開されてほしい欲が強まった。

 

聖夜の魔法少女ども p.19

 「キューティーヒーラーで最強は誰かという話からダークキューティーの名前をあげる子がいたんだそうでございますです。ダークキューティーはキューティーヒーラーとしてカウントしちゃ駄目だろうってキューティーパールがいったのを聞いたキューティーアルタイルがガチ切れ、喧嘩になったのを止めようとしたキューティークラウドが殴り飛ばされているというわけでございますですよ」

 貴重なダーアル描写。キューティーパールさんの存在が確定したのも個人的に嬉しかった。

f:id:magimemo:20181225145214j:plain

 純潔を司る白き"癒し手"なのとモチーフと決め台詞的に魔法は回復系だったりするんだろうか。こんな純粋無垢な見た目のパールさんでも魔王塾生で第三十六回魔王塾サバイバル演習トップのアルタイルとガチ喧嘩できる力量があるんだよな。そんな二人の喧嘩を止めようとしたキューティークラウドさん偉い。

 

聖夜の魔法少女ども p.20

 わっと声があがった。魔法少女達が一斉にサンタクロースの方へ向かっていく。もう喧嘩もなにもあったものではない。

  タイトルが「聖夜の魔法少女"達"」ではなく「聖夜の魔法少女"ども"」の理由ここで納得。パリピ且つ魔法少女になるような人達って年甲斐なかったりちょっと思慮が欠けてたりわちゃわちゃ(?)した面がある人が一定数いるんだなあと。サンタクロースからのプレゼントは誰だってテンション上がるから仕方ない。

 ファル待望の運命の二人の遭遇とか、「おお寒い」と両腕をかき抱くお嬢もよかった。今年はbd連載+夏休み短編とエイプリルフール短編が公開されて良い年。

  月まほの言う「年末はどうなるのかな……どうしようかな……。」を信じていつかまた新しいクリスマス短編を期待する心境で今年の年末年始を迎えようと思います。